カラオケ 浮雲さんという方が「迷彩」と「意識」に参加されてますね。
リンゴ もともと知ってる子で、同い歳なんですね、私と。
お父さまがブルーグラスのミュージシャンの方だとお聞きしてて、
マンドリンをお借りしたりしてたんです。
彼もカントリーとかブルーグラスのお店で弾いてるんですけど、
それを観に行った時に、「迷彩」と「意識」を弾いてもらうならこの人がいいなぁと思ってお願いしたんです。
すごいですよね、ギター然としていて(笑)。

カラオケ あの音色もすごくいいですよね。
リンゴ うちに弾きに来てもらったんですよ。
PODに差してうちのシステムに録ったデモを雨迩さんに聴いてもらったら、
"彼と録ろう"ということになって、PODの音をそのまま生かしているところもあるんですよ。
「迷彩」のイントロとアウトロとか。
彼が弾くと、どの音もすっごい上が痛い、強いアタックなんですよ、指弾きだし。
テレキャス・サウンドですよね。
「意識」はリバーブとかがかかってるパートがあるんですけど、
彼は直でクリーンで弾いて、エフェクトは雨迩さんがあとからかけて。
浮雲はそういうことはわからないんですって……っていうか、
どうでもいいみたいなことをおっしゃってました。

『ギター・マガジン』、リットーミュージック、2003年4月号